事故・トラブル情報
多核種除去設備処理水の移送配管からの漏えい(東京電力(株)福島第一原子力発電所)
ID: NRA052000214
原子力規制委員会は、本日(3日)、平成26年12月17日に発生した東京電力株式会社福島第一原子力発電所における 多核種除去設備処理水の移送配管からの漏えい について、東京電力株式会社から原因と対策に係る報告書の提出を受けましたので、公表します。 今後、原子力規制委員会としては、報告を受けた内容を厳格に確認する予定です。
原子力規制委員会は、本日(25日)、平成26年12月17日に発生した多核種除去設備処理水※の移送配管からの漏えいについて、核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律第62条の3に基づき、事故故障等の状況及びそれに対する処置に係る報告書の提出を受けましたので、公表します。 今後、原子力規制委員会としては、東京電力株式会社が行う原因調査及び対策について確認していきます。 ※多核種除去設備処理水:放射性物質のセシウムを除去した後、多核種除去設備によりトリチウムを除く62種の放射性物質を除去した後の処理水
原子力規制庁は、12月17日、東京電力株式会社より、多核種除去設備処理水※の移送中、移送配管から分岐した配管より処理水が漏えいした件について、核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律に基づく報告を受けましたので、公表します。 ※多核種除去設備処理水:放射性物質のセシウムを除去した後、多核種除去設備によりトリチウムを除く62種の放射性物質を除去した後の処理水 1.東京電力株式会社からの報告内容 12月17日、東京電力(株)福島第一原子力発電所において、多核種除去設備処理水を移送していたところ、移送配管から分岐している配管において接続先がないにもかかわらず弁が開放されていたことにより処理水が漏えいし、核燃料物質等が管理区域内で漏えいしたとして、核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律第62条の3の規定に基づき報告を受けました。 東京電力(株)から受けた報告の概要は別紙のとおりです。 2.原子力規制庁の対応 本件については、現地の原子力保安検査官が漏えい状況について現場確認等を行い、海への流出のおそれはなく環境への影響はないことを確認しています。また、当面の対応として、東京電力に対して以下を指示しています。 (1) 漏えい水による汚染の範囲を特定すること。 (2) 漏えい水の量と濃度を測定すること。 (3) 漏えい水及び汚染の土壌の回収を行うこと。 今後とも、東京電力(株)が行う原因究明及び再発防止策について、厳格に確認していきます。